中東の言語

中東における主流な言語としては、アフロ・アジア語族【アラビア語、ヘブライ語】、インド・ヨーロッパ語族【ペルシャ語、クルド語】、アルタイ諸語【トルコ語】が挙げられます。中でも最も話者人口が多いのはアラビア語で、世界で3番目に多くの国と地域で使用されている言語でもあります。アラビア語圏は中東地域の大半を占めていますので、基本的に中東=アラビア語圏という理解でも良いでしょう。

 

アラビア語圏の国々

アラブ首長国連邦、イエメン共和国、イスラエル国、イラク共和国、オマーン国、カタール国、クウェート国、サウジアラビア王国、シリア・アラブ共和国、バーレーン王国、パレスチナ自治区、ヨルダン・ハシミテ王国、レバノン共和国

 

非アラビア語圏の国々

中東でも数少ない非アラビア語圏の国は、トルコ、イスラエル、イランなどが挙げられます。トルコではトルコ語、イスラエルならヘブライ語、イランならペルシャ語などが使われています。一方で、非アラビア語圏の国であっても、アラビア語はイスラム教の共通語なので学ばれていますし、非アラビア語の国でもアラブ系民族の人はアラビア語を使う人も多いです。

 

中東で英語は通じるのか

中東で英語を公用語としている国はないので、基本的には通じないと思った方がいいでしょう。しかし外国人観光客が多いような場所なら英語を話せる人は少なくないですし、エジプトやヨルダン、湾岸諸国(サウジ、カタールなど)は比較的英語が通じる国です。

 

英語よりもフランス語のほうが通じる

中東にはかつてフランスに支配されていた国が多いので、英語よりフランス語が通じる国のほうが多いです。しかし中東では貧困ではまともに教育を受けられない子供も多いので、英語やフランス語など第二言語を話せるような人は富裕層や出稼ぎに来ている外国人が中心です。