東南アジアの工業の特徴

東南アジアの工業の特徴

東南アジア全体としてはまだまだ農業が中心ですが、シンガポール、マレーシア、タイなどは東南アジア有数の工業国になっています。東南アジアには、スズ、石油、ボーキサイト、石炭、鉄、堂、金銀、天然ガスなど、鉱物資源が豊富にあり、各国工業の大きな支えになっています。

 

東南アジアの工業化は戦後以降

東南アジアの経済は、戦後しばらくは一次産業に依存するモノカルチャー経済でしたが、60年代以降、シンガポールの工業化を皮切りに、タイ、マレーシアなども急速に工業化を進め、機械や電気製品を輸出する二次産業へシフトしていきました。特に工業化政策に力を入れていたシンガポールは、現在、東南アジア最大級の工業国に成長しました。

 

工業化が成功した理由

シンガポールやタイ、マレーシアが工業化に成功したのは、戦後、政治的な安定を背景に、外国企業の工場を誘致したり、インフラを充実させるなどして、工業化の地盤を整えたためです。反対にフィリピンのように戦後しばらく政治的混乱が続いた国は、東南アジア諸国の中でも工業化に出遅れてしまっています。