
東南アジアって聞くと、「暑そう」「湿気すごそう」ってイメージありませんか?確かに赤道付近にある地域なので、年中あったかいところが多いです。でも、ちょっと待ってください。実は東南アジアにも「比較的過ごしやすい」場所がちゃんとあるんです。気温や湿度だけじゃなく、標高や季節風、都市の整備状況なんかも含めて見ていくと、「ここなら住みやすいかも!」って場所がちゃんと見えてくるんですよ。
まずはざっくりと、東南アジアの気候のベースを確認しましょう。地域によって差はあるものの、主に以下のような特徴があります。
多くの地域では年間平均気温が26〜28度くらい。日本の夏と似てる感じなんですが、1年中この暑さが続くのが特徴です。特に湿度が高くて、汗がなかなか引かない日も多いですね。
モンスーンの影響で、だいたい5月〜10月が雨季、11月〜4月が乾季。この切り替わりによって、過ごしやすさもかなり変わってきます。雨季は蒸し暑く、乾季はカラッとして快適、というのが一般的な感覚です。
高原や山地に位置する都市は、気温が低めで涼しいですし、風通しの良い住宅設計や、緑の多さなども快適さに関係してきます。
じゃあ実際に、「ここは住みやすい!」って言われる東南アジアの国や都市にはどんなところがあるのか、具体的に紹介していきましょう。
マレーシアは、実は移住者にも人気が高い国。特に首都のクアラルンプールは都会的でインフラが整っていて、エアコン完備のビルやショッピングモールも多く、暑さをしのぎやすいです。
ペナン島やジョホールバルも注目されていて、海風が吹いて涼しい日も多く、物価も比較的安め。医療制度も東南アジアの中ではトップクラスと評価されています。
バンコクはかなり蒸し暑いんですが、チェンマイのような北部の高原都市は気温が低めで過ごしやすいです。朝晩は涼しくて、エアコンなしでも快適に眠れる日もあるんですよ。
しかもチェンマイは、自然に囲まれつつもカフェやWi-Fi環境が充実していて、ノマドワーカーにも大人気。落ち着いた雰囲気の中で暮らせるということで、リピーターも多いんです。
ダラットはベトナム中南部の山間部にある高原都市で、標高が約1,500m。年間を通じて平均気温が20度台前半と、かなり過ごしやすいんです。
おまけに街の景観もヨーロッパ風でおしゃれだし、周囲は花畑や湖に囲まれていて、リゾート地としても人気。ベトナムの中では涼しい気候を求めて多くの人が訪れる「避暑地」的な存在なんですよ。
フィリピンにもあるんです、バギオという高原都市。標高が約1,400mあって、マニラと比べると格段に涼しいです。現地では「夏の首都」なんて呼ばれるほどで、避暑地として古くから有名。
教育都市としても栄えていて、大学も多く、若い世代が集う活気ある街です。気候の快適さと文化的な雰囲気のバランスがいい場所ですね。
実は「いつ行くか」「どの季節か」っていうのも大事なポイントなんです。雨季の間はどうしても蒸し暑くて、カビや虫にも悩まされることがあります。だから、旅行や移住を考えているなら、乾季を狙うのがベター。
この時期は湿度が低めで、風も気持ちよく吹いて、気温もそこまで上がりません。観光にもピッタリだし、ローカルの人も「この時期が一番気持ちいい」と口をそろえます。
一方で、さっき紹介したチェンマイやバギオ、ダラットのような場所は、乾季・雨季に関係なく、1年中涼しいので「いつでもOK」なのが魅力です。
東南アジアの風土の中でも、標高の高い都市や海風のあるエリアは驚くほど過ごしやすいんです。暑い地域=全部不快って思いがちだけど、視点を変えれば「快適に暮らせる穴場」がたくさんあるんですよ。次に東南アジアへ行く時は、ぜひそんな“隠れた快適地”にも注目してみてくださいね。