
インドの国旗「トリコロール」
出典:Wikimedia Commonsより
国の基本情報 |
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国名 | インド(India) ※正式名称:インド共和国 |
首都 | ニューデリー(New Delhi) |
人口 | 約14億2,000万人(2024年推計) |
面積 | 約3,287,000平方キロメートル |
公用語 | ヒンディー語、英語(憲法で22言語を指定) |
通貨 | インド・ルピー(INR) |
政治体制 | 連邦共和制(議会制民主主義) |
主要宗教 | ヒンドゥー教、イスラム教、キリスト教、シク教など |
国際的地位 | 人口世界一。IT産業・宇宙開発などで国際的存在感が高まっている |
建国背景 | 1947年、イギリスから独立。ヒンドゥー教国家として分離し、同時にパキスタンがイスラム国家として分離独立。 |
インドって聞くと、カレー、ガンジー、タージ・マハル…いろんなイメージが浮かんでくると思います。でも実はそれだけじゃなくて、インドは「文明のゆりかご」と「現代最大の民主国家」を兼ね備えた、超多層的な国なんです。歴史も文化も民族も宗教もめちゃくちゃ多様!今回はそんなインドの成り立ちと特徴を、地理・歴史・宗教・社会からぐっと深掘りしていきますよ!
インドは南アジアに位置し、面積は約328万平方キロメートル。アジアでは中国に次ぐ広さを誇ります。人口はなんと約14億人で世界1位!首都はニューデリー、最大都市はムンバイです。
ヒマラヤ山脈が北を囲み、中央にはガンジス川流域の大平原、南にはデカン高原が広がります。気候は熱帯モンスーン型で、雨季と乾季がはっきり分かれます。モンスーンの影響で、夏には豪雨、冬には乾燥が特徴的。
インドには2000以上の民族集団がいて、ヒンドゥー教が最大宗教。ほかにもイスラム教、キリスト教、シク教、仏教、ジャイナ教などが混在しています。言語もヒンディー語をはじめ21の公認言語があり、州によって全然違う文化圏なんです。
インドの歴史は、めちゃくちゃ古くて奥深いです。特にインダス文明やガンジス川流域の古代王朝は、世界史の教科書に必ず登場します。
紀元前2500年ごろにはインダス文明が栄え、都市計画が整ったモヘンジョ・ダロやハラッパーが有名。その後、北方からアーリヤ人が侵入し、ヴェーダ文化と呼ばれる宗教的な世界観が生まれました。
紀元前3世紀ごろにはアショーカ王が率いたマウリヤ朝が広域支配を確立。仏教の庇護でも有名です。4?6世紀のグプタ朝時代には、インド古典文化が黄金期を迎えました。数学、天文学、文学などが大きく発展したんですよ!
中世にはイスラム勢力が北インドに進出し、13世紀からデリー・スルタン朝が登場。16世紀にはムガル帝国が興隆し、タージ・マハルなどの壮麗な建築や、ヒンドゥー文化との融合が進みました。
18世紀からイギリス東インド会社が勢力を伸ばし、19世紀にはイギリス領インド帝国に。激しい独立運動の末、1947年に独立。このときパキスタンと分離することになり、宗教対立も深まりました。
独立後のインドは、世界最大の民主主義国家として独自の道を歩んできました。多民族国家としての統合や経済発展の挑戦は、まさに現代インドの姿そのものです。
1949年に世界でもっとも長い憲法を採択し、連邦制・議会制民主主義を確立。中央政府と州政府が並立し、大統領は象徴的存在、実権は首相(現在はモディ氏)にあります。
インドでは今もカースト制度の影響が残っていますが、法律的には廃止されており、差別禁止が明文化されています。教育・雇用における優遇措置(アファーマティブ・アクション)もあります。
1991年以降の経済自由化をきっかけに、インド経済は急成長。特にバンガロールを中心としたIT産業や宇宙開発が国際的にも注目されています。
インドの魅力は、やっぱりそのカオスな多様性。ごちゃまぜだけど、それぞれが共存している不思議なバランス感覚が面白いんです。
ヒンディー語や英語を中心に、州ごとに全然違う言語が飛び交います。映画も大人気で、ボリウッド(ムンバイの映画産業)は世界最大級の映画製造拠点!歌とダンスのミュージカルスタイルが特徴です。
地域によって味もスタイルもバラバラ!でも共通して言えるのは、スパイスの豊富さとベジタリアン文化の根強さ。ナンやチャパティ、ダル(豆スープ)、サモサ、ビリヤニなど、毎日食べても飽きないくらいのバリエーションがあります。
ディワリ(光の祭り)、ホーリー(色粉の祭り)など、全国的なビッグイベントはもちろん、各宗教ごとの行事も盛りだくさん。生活の中に信仰と祭りがしっかり根付いているのがインドらしさです。
インドは、歴史、宗教、民族、言語、経済、すべてが超スケール。「多様性の爆発」とも言えるこの国には、混沌の中にも筋の通った秩序と、圧倒的な生命力があります。ニュースや表面のイメージに惑わされず、その奥にある人々の営みや文化の厚みをぜひ感じ取ってみてくださいね!