東アジアの国家|何カ国・どこの国が含まれる?

東アジアという言葉、ニュースや教科書でよく目にするけど、「具体的にどこの国が入るの?」と聞かれると意外と迷いますよね。つまるところ、東アジアに含まれる国は主に6〜8カ国で、地理・文化・政治の文脈によって微妙に変わるんです。今回はそんな「東アジアの国々」について、定番の国から議論の余地がある地域まで整理してみましょう。

 

 

東アジアの基本的な構成国

まずは一般的に「東アジア」として定番扱いされている国々を紹介します。このグループは、国際機関や多くの教科書でも「東アジア」に分類されていることが多いです。

 

 

東アジア諸国
  • 日本
  • 中国
  • 韓国(大韓民国)
  • 北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)
  • モンゴル
  • 台湾(中華民国)

 

この6つが、地理的にも歴史的にも「東アジア」としてセットで扱われることが多い国々です。

 

国際機関によって扱いが変わるケースも

とはいえ、国連や世界銀行、アジア開発銀行などの分類では、「東アジア・太平洋地域」としてもっと広い地域を一括りにすることもあります。

 

ベトナムや香港などの扱い

たとえばベトナムは地理的には東南アジアですが、歴史的に漢字文化圏だったことや中国との結びつきが強かったことから、「東アジア」とされることも。香港は中国の一部ですが、独自の行政区として別扱いされることもあります。

 

「東アジア経済圏」という枠組み

経済面では、ASEANやインドを含めた広域東アジアという捉え方もあり、ここでは地域連携やサプライチェーンを重視して国の枠を広げることが多いです。

 

地理的な基準で見る東アジア

じゃあ純粋に地理で見ると、どこからどこまでが「東アジア」なんでしょう?ユーラシア大陸の東端を中心に、具体的な線引きを確認してみましょう。

 

ユーラシア大陸の東端+周辺の島国

ユーラシア大陸の東側、だいたいバイカル湖より東の地域が含まれます。そこに日本列島や台湾、朝鮮半島が加わるイメージです。

 

ロシア極東は含まれる?

ロシアの極東地域(ウラジオストク周辺など)は、地理的には完全に東アジアですが、政治的・文化的にはヨーロッパ系に属することもあり、分類が揺れます。

 

文化的な共通性から見ると?

もうひとつの見方が、文化圏としての東アジア。ここでは文字・宗教・価値観の共通点がヒントになります。

 

漢字文化圏

漢字を基盤とした書き言葉を持ち、儒教的価値観が根付いていた国々(中国、日本、韓国、ベトナムなど)は、「東アジア文化圏」として認識されることが多いです。

 

儒教と家族制度の共通点

長幼の序、家族の絆、祖先崇拝といった価値観は、古代中国から伝わり、広く東アジア全体に浸透しています。

 

現代における東アジアの重要性

どの国が含まれるかはさておき、今の東アジアは世界的にも重要な地域として注目を集めています。

 

経済的連携の中心地

日中韓はもちろん、台湾やモンゴルも資源や技術の面で国際市場と結びついていて、アジア経済のハブのひとつになっています。

 

国際政治の緊張地帯

朝鮮半島の情勢、台湾海峡の問題、日中関係など、地政学的なリスクも多く、世界中の注目を集める地域です。

 

文化の輸出拠点

アニメ、K-POP、中華料理など、東アジアのソフトパワーは世界中で高まっています。それぞれの国の文化が、国境を超えて広がっています。

 

東アジアに含まれる国は、文脈によって少しずつ違ってきますが、基本的には日本、中国、韓国、北朝鮮、台湾、モンゴルの6カ国を中心に考えればOKです。それに加えて、政治や文化、経済の見方を組み合わせることで、東アジアという言葉が指す意味ももっと立体的に見えてくるんですよ。