
南アジアって、気候の変化がめちゃくちゃはっきりしてる地域なんですよ。その理由は、そう、あの有名な季節風(モンスーン)の影響なんです。インド、バングラデシュ、スリランカ、ネパール…これらの国々は、雨の多い時期と乾いた時期の気温差も激しく、場所によっては50度近くになることも!
簡単にいえば、南アジアの気温は「季節風によって大きく変動し、夏は猛暑・冬は意外と冷えるという二面性」が特徴なんです。以下でくわしく解説していきます!
まずは前提となる季節風からおさらいしときましょう。これはざっくり言うと、季節ごとに風の向きが変わる現象のことです。
夏になると、赤道近くで暖められた空気が上昇して、インド洋から南アジア大陸へ向かって湿った風が吹きます。これが南西モンスーンです。めっちゃ湿気を含んでるので、インドやバングラデシュ、スリランカでは大雨と高温のダブルパンチがやってきます。
逆に冬になると、アジア大陸の内陸部がキンキンに冷えることで高気圧が発生して、乾燥した冷たい風が南へ吹き下ろします。これが北東モンスーンで、雨はほとんど降らず、空気が乾いて気温もぐっと下がるんです。
南アジアは広いので、国や地域によって気温の変化もそれぞれ。ざっくり3つのゾーンに分けて見ていきましょう。
ここらへんは大陸性気候が強め。夏は40度超えの猛暑、冬は氷点下になることもあるんです。ヒマラヤが近いから、冷たい空気が溜まりやすいのが理由の一つですね。
こっちは夏のモンスーンの直撃地帯。5月後半〜9月は、35度前後の高温に加えて湿度がエグい。エアコンなしでは生活できないレベルです。ただし、冬は意外と過ごしやすい日が多くて、20度台に落ち着きます。
南の海に浮かぶスリランカや南インドは、赤道に近い熱帯性気候。年中気温は高めで、だいたい25〜32度くらい。ただ、雨季と乾季の切り替わりで体感はけっこう違います。雨が降ると涼しいけど、晴れると一気にムワッと暑くなる!
この気温のアップダウン、実は人間や自然環境にとってかなりのインパクトがあるんです。
熱中症や脱水症状、さらには蚊が媒介する感染症(デング熱やマラリア)のリスクも上がります。特に都市のスラム街では、屋根や床が熱をため込んで、夜になっても暑いままなんてことも。
気温が高すぎると、作物の生育に影響が出ます。特に小麦や米は、収穫直前の気温が高すぎると実が太らなかったり、病害虫の被害が増えたりしがちです。
雨の多い時期と乾いた時期がはっきりしているため、水の供給が不安定。モンスーンが来ないと干ばつ、来すぎると洪水…というジレンマに悩まされています。
ここで見逃せないのが地球温暖化の影響。科学者たちは、南アジアの平均気温が2100年までに3〜5度上昇する可能性があると警告しています。
すでに40度を超える日がある南アジアで、さらに気温が上がったら…と考えるとゾッとします。都市部ではヒートアイランド現象も深刻化して、屋外にいるだけで命の危険という状況が増えるかもしれません。
温暖化で海水温が変化すると、モンスーンの到来が遅れたり、局地的豪雨になったりすることがあります。これが農業や都市インフラにさらなる混乱を引き起こす恐れも。
南アジアの気温って、思った以上に季節風によって振れ幅が大きいんです。特に「夏の猛暑」と「冬の寒さ」、そして季節風による湿気の変化が、暮らしや農業に大きく影響しているんですよね。今後は地球温暖化の進行で、さらにその影響が強まると見られています。毎年の天気に一喜一憂するだけじゃなくて、長い目で見た気候の変化にも目を向けたいところです。