東南アジアで話される言語の種類
東南アジアは複合民族国家が多いので、同じ国民でも異なる母語を持っていることは珍しくありません。例えばシンガポールはマレー語、中国語、インド語、英語の四か国語を公用語にしています。東南全体ではの言語については、インドの影響が非常に大きいです。特に古代インドで成立した二大叙事詩『ラーマーヤナ』と『マハーバーラタ』が伝えられたことは、大きな変革になりました。
東南アジアの言語系統の種類
- シナ・チベット語族 - ビルマ語など
- オーストロアジア語族 - ベトナム語、クメール語など
- タイ・カダイ語族 - タイ語、ラーオ語など
- オーストロネシア語族 - フィリピノ語、マレー語、インドネシア語、テトゥン語など
- モン・ミエン語族
- パプア諸語 - ニューギニア島
東南アジア各国の公用語
- インドネシア…インドネシア語
- カンボジア…クメール語(カンボジア語)
- シンガポール…マレー語,英語,中国語,タミール語
- タイ…タイ語
- フィリピン…タガログ語(フィリピン語),英語
- ブルネイ…マレー語,英語
- ベトナム…ベトナム語
- マレーシア…マレー語(国語),中国語,タミール語,英語
- ミャンマー…ビルマ語(ミャンマー語)
- ラオス…ラオス語
- 東ティモール…テトゥン語,ポルトガル語
東南アジアの英語圏
東南アジアは、かつてイギリスやアメリカに植民地支配されていたので、英語が通じる地域は多いです。東南アジアではシンガポール、フィリピン、ブルネイ、マレーシアが英語を公用語としています。
フィリピンの英語事情
フィリピンはアメリカに、マレーシアはイギリスに支配されていました。英語が社会に根付いています。植民地支配からの解放後は、旧宗主国への反発意識から、英語を排除しようという動きもありましたが、英語の国際的な重要性から、公用語にして、経済発展に役立てました。
シンガポールの英語事情
シンガポールは建国以来リークアンユーの強い意向で英語教育に力を入れ、日常でも、ビジネスや教育の場でも英語が共通語として利用されます。シンガポールで使われる母語の癖がでた独特の英語をシングリッシュと呼びます。
ベトナムの英語事情
また英語を公用語としていないベトナムでも、都市部(ハノイ、ホーチミンなど)ならば英語が通じる人は多いです。レストランやショッピングセンターなどの商業施設ならば最低1人は英語が通じるスタッフが常駐しています。