東南アジアの内陸国|どんなメリット・デメリットがある?

東南アジアといえば、青い海と白い砂浜、ってイメージありませんか?でも実は、この地域にも「海に面していない国=内陸国」があるんです。それがラオス東南アジア唯一の内陸国であるラオスは、海がないという地理的条件によって、他の国とはちょっと違う課題や可能性を抱えているんです。この記事では、そんな内陸国ラオスの立場から見たメリットとデメリットを、いろんな角度から掘り下げてみましょう!

 

 

東南アジアの内陸国はラオスだけ!

内陸国」とは、その名の通り国土が海に面していない国のこと。

 

そして東南アジアには11カ国ありますが、そのうち海にまったく面していない「内陸国」はラオスだけです。

 

地図を見てみると、ラオスは中国・ベトナム・カンボジア・タイ・ミャンマーに囲まれていて、まさに陸の中にぽつんとある感じ。周りの国々はみんな海にアクセスできるのに、ラオスだけが港を持っていません。

 

内陸国のデメリット:やっぱり「海ナシ」は不利?

海に面していないことで、どんな不都合があるのか。ラオスのような内陸国が直面する代表的なデメリットを見ていきましょう。

 

1. 貿易コストが高い

港がない=船で直接モノを出し入れできないってことなので、貿易するには周辺国の港まで陸路や川を使って運ぶ必要があります。そのぶん輸送費がかさむし、通関手続きも面倒になりがちです。

 

2. 他国に依存しやすい

物流ルートが周辺国に頼りきりになると、政治的な関係に左右されやすくなるんです。たとえば、輸送路にあたる国でトラブルがあれば、ラオスの経済もモロに影響を受けてしまいます。

 

3. 観光資源が限定的

海がないので、ビーチリゾートみたいな観光の花形が作りにくいというのもひとつの悩み。もちろん山や川の自然も魅力だけど、どうしても旅行者の注目を集めにくい面があります。

 

内陸国のメリット:実はこんな強みもある!

でも、「海がない=不利」っていうのは一面的な見方かもしれません。内陸だからこそのメリットも、ちゃんとあるんです!

 

1. 地理的な中継地としてのポテンシャル

ラオスは中国から東南アジアの他国へつながる要衝に位置していて、最近では「ラオス中国鉄道」などインフラ投資が活発に行われています。貿易の陸のハブとして成長する可能性を秘めているんです。

 

2. 自然資源と水力発電が強み

ラオスにはメコン川をはじめとする豊かな水資源があり、これを活かした水力発電が盛んです。国内で使うだけでなく、タイやベトナムに電力を輸出してるんですよ。海はないけど、川の力は大きいんです!

 

3. 安定した内陸型農業

山間部や川沿いの肥沃な土地では、稲作や畑作が行われていて、地元の暮らしに根付いた農業が続いています。大きなサイクロンや津波の心配が少ないのも、内陸ならではの安心ポイントかもしれません。

 

内陸国ラオスのこれから

インフラ整備が進むなかで、ラオスは「内陸国だから不利」というイメージを覆しつつあります。特に中国との鉄道連結によって、物流と観光の両方で新しいチャンスが生まれてきてるんですね。

 

観光も山と川を活かしたスタイルへ

ビーチはないけど、山の中でのんびりできるエコツーリズムや、ラフティング、トレッキングなど、自然と調和した観光スタイルに力を入れてるんですよ。

 

地域連携で海にアクセス

また、ベトナムやタイとの経済回廊を整備して、実質的には「海のない国」でも世界とつながれるようにしているのがラオスの戦略です。

 

東南アジア唯一の内陸国であるラオスは、海がないという地理的条件によって、他の国とはちょっと違う課題や可能性を抱えているんです。海に面してないからこその苦労もあるけれど、その分だけ「川」や「山」、「周辺国との連携」といった武器もあるんですよね。東南アジアの中でも異色な存在として、ラオスのこれからに注目してみると面白いかもしれません!