
中東って、なんとなく「アラビア語の世界」ってイメージが強いですよね。でも、旅行や仕事で訪れるときにやっぱり気になるのが「英語、通じるの?」という点。結論からいえば、中東では国や地域によって英語の通用度に大きな差があり、「観光地や国際都市ではかなり通じるけど、地方では通じにくい」んです。今回は、中東の英語事情について、国別の傾向や背景も含めてわかりやすく解説していきます。
まず大前提として、中東の多くの国ではアラビア語が公用語です。ただし、英語も教育やビジネスの分野では重要な役割を担っていて、特に都市部ではかなり使われているんですよ。
たとえばヨルダンやレバノン、バーレーン、カタールなどは、かつてイギリスやフランスの影響を受けたこともあり、英語教育がしっかり行われてきました。そのため若い世代やビジネスマンの間では、英語がスムーズに通じることが多いです。
とくにUAE(アラブ首長国連邦)のドバイやアブダビのような国際都市では、標識も書類も英語併記が基本。住民の多くが外国人なので、むしろ英語のほうが便利なくらいなんですよ。
では、具体的に英語が通じやすい国をチェックしてみましょう。観光・ビジネスで安心できる場所が多いです。
ドバイやアブダビでは、英語が事実上の共通語。銀行、病院、レストランなど、ほぼどこでも英語でOK。タクシーの運転手も英語で会話できることが多いです。
外国人労働者が多く集まる国では、共通語として英語が機能しています。とくに空港やホテルでは非常にスムーズに英語が通じます。
教育水準が高く、学校で英語教育が行き届いているため、若者を中心に英語話者が多いです。観光客とのやりとりもスムーズ。
一方で、「英語が思ったより通じないな…」という国もあります。特に観光地でなければ、英語が通じにくいと感じるかもしれません。
公の場での英語使用は少なめで、一般市民の英語力にもばらつきがあります。都市部やビジネスシーンではある程度使えるものの、地方ではアラビア語しか通じないケースも珍しくありません。
これらの国々では英語教育はあるものの、日常会話で英語が使われる場面は少なめ。とくに外国人の受け入れが少ない地域では、アラビア語またはペルシャ語の知識が必要になることも。
英語が通じるかどうかには、国の教育政策やメディア環境も大きく関わっています。
たとえばレバノンやヨルダンでは、英語教育が小学校から導入されていて、理系教科は英語で教えることもあるんです。自然と「読み書き会話」ができる若者が増えていきます。
映画やSNS、YouTubeなどを通じて若者が英語を日常的に使う機会も増えています。中には独学でペラペラになっている人もいて、都市部では特にその傾向が顕著です。
英語が通じるとはいっても、すべてが英語で済むわけではないので、ちょっとした準備があると安心です。
中東で英語を話す人の多くは第二言語として学んでいるので、丁寧でシンプルな英語が伝わりやすいです。早口やスラングは避けて、「Can I have water, please?」みたいな基本的表現が効果的です。
現地語が必要な場面もゼロではないので、翻訳アプリや指さし表現も準備しておくと安心です。特にタクシーや市場などでは、英語が通じない場面もたまにあるかも。
中東の英語事情は、観光都市や国際ビジネス都市ではかなり通じるけど、地方や伝統的な社会ではまだアラビア語中心なんです。とはいえ、英語を話すことで現地の人と打ち解けるきっかけにもなるので、ちょっとした英会話の準備があると旅ももっと楽しくなりますよ。