中東の主食|よく食べるのはパン?それとも米?

中東の料理って香辛料の香りが豊かで、どこかエキゾチックな印象がありますよね。でも、ふと気になりませんか?「あの地域では、普段どんな主食を食べてるんだろう?」って。結論からいえば、中東で一番よく食べられている主食は「パン」です。もちろん米も使われますが、主役はあくまでパン。じゃあ、どんなパンがあるの?米はいつ登場するの?など、もっと深掘りしてみましょう!

 

 

パンが主食として定番!

中東の食卓では、とにかくパンが欠かせません。特に食事のときは「パンがないと始まらない」というくらい、日常に根付いた存在なんです。

 

フラットブレッド系が中心

中東で食べられているパンは、日本のふっくらした食パンとは全然違って、ぺったんこの「フラットブレッド」が主流。たとえば有名なピタパンは、中が空洞になっていてサンドイッチにも便利。焼き立てはもっちり香ばしくて、そのままでもオリーブオイルにつけても美味しいんですよ。

 

食器代わりにもなる

中東ではスプーンやフォークよりも、パンで直接料理をすくって食べるのが普通だったりします。だから、料理に合わせてパンの種類を使い分ける人も多いですし、家庭ごとに「うちのパン」があるくらい、こだわりがあるんです。

 

じゃあ、お米は?

じゃあお米は全く食べないの?と思われるかもしれませんが、そんなことはありません。中東でもお米はけっこう食べられています。ただし、使われ方や位置づけがパンとは少し違うんです。

 

米料理は「ごちそう」枠

お米は特に肉やスパイスをたっぷり使ったごちそう料理で登場することが多いです。たとえば有名な「マクルーバ」や「カブサ」といった炊き込みご飯は、おもてなしや特別な日の料理。日常的に食べるというより、ちょっと贅沢なメニューのときに選ばれる傾向があります。

 

バスマティライスなど長粒米が主流

日本のようなもちもち系の短粒米ではなく、パラパラした長粒米(特にバスマティライス)がよく使われます。これは中東の乾燥した気候や料理との相性が良いからで、香りも良くて料理に深みが出るんです。

 

主食としての使い分け

中東では「今日はパンの日」「今日は米の日」といった感じで、料理に合わせて主食を柔軟に使い分けるスタイルも見られます。

 

家庭料理ではパン率高め

普段の家庭料理、たとえば豆の煮込みや野菜の炒めものなどには、やっぱりパンがぴったり。さっと手でちぎってディップみたいにすくって食べるのが定番です。

 

祝祭や外食では米料理が活躍

一方でお祝いの席や外食では、香り高いスパイスと一緒に炊き込んだ米料理が登場することが多いです。豪華に見えるし、ボリュームもたっぷりなので「ハレの日」にぴったりなんですね。

 

主食以外の炭水化物も重要!

実は中東の食文化では、パンや米以外にも炭水化物が大事なエネルギー源として活躍しています。

 

クスクスやブルグルも人気

例えば、クスクス(粒状のパスタ)やブルグル(粗挽きの小麦)は、特に北アフリカやトルコ・レバント地域でよく使われます。これらも米と似た使われ方をすることが多くて、サラダに入れたり、煮込み料理に添えたりと万能です。

 

スイーツに小麦粉系が多い理由

デザートにもパイ生地やセモリナ粉を使ったものが多くて、これもパン文化の延長線にあるような感じ。だから、主食としての炭水化物が甘い料理にまでしっかり根付いているのが中東の面白いところなんです。

 

中東の食文化を見ていくと、主食の中心は「パン」であり、米は特別なときのごちそうとして位置づけられていることが分かります。パンは日常、米はハレの日、そんなふうに分担しながら、どちらも大切にされているんですね。文化や歴史が食卓にそのまま現れているようで、ちょっと面白いですよね。