東南アジアの赤道が通る国|どんな特徴があるの?

「赤道直下」って聞くと、なんだか太陽が真上にあって、1年中暑そうなイメージありますよね?でもそれ、実はかなり正解。赤道が通っている国は、まさに“常夏”で、自然や暮らしにも独特のリズムがあるんです

 

この記事では、東南アジアで赤道が通っている国はどこ?という基本情報から、その気候や文化、暮らしへの影響まで、赤道にまつわるいろんな「特徴」をわかりやすく紹介していきます!

 

 

東南アジアで赤道が通る国ってどこ?

まずは基本から!地球をぐるりと水平に一周している赤道は、東南アジアのどの国を通っているんでしょうか?

 

赤道が通る東南アジアの国々
  • インドネシア:スマトラ島、カリマンタン島、スラウェシ島などを横断
  • マレーシア:ボルネオ島(カリマンタン島)北部が赤道に近い

 

つまり、赤道がしっかり通っているのは「インドネシア」。マレーシアもかなり近いですが、実際にはほぼ赤道スレスレの位置にある感じです。

 

赤道直下の国に共通する特徴って?

赤道に位置する国ならではの気候や自然ってどんな感じなんでしょうか?ここでは、赤道直下の地域に見られる共通の特徴をピックアップしてみます。

 

1年中「夏」!

  • 年間の気温差がほとんどない(だいたい25〜32度前後)
  • 四季がなくて、雨季と乾季がある
  • 太陽がほぼ真上に来るので日差しが超強い!

 

昼と夜の長さがほぼ同じ

  • 1年中、昼が12時間・夜も12時間くらい
  • 日の出・日の入りの時間がほとんど変わらない

 

日本みたいに「夏は19時でも明るい!」とか「冬は17時で真っ暗!」みたいな変化はありません。

 

スコールが日常茶飯事

  • 突然の激しい雨(スコール)が頻繁に降る
  • 特に午後〜夕方にかけてが多い
  • 傘よりバイク用レインコートの方が実用的!

 

この雨が豊かな自然を育ててくれる反面、洪水や渋滞の原因にも…。

 

赤道直下の暮らし:インドネシアの場合

では、実際に赤道が通るインドネシアでは、どんな風にその位置が暮らしに影響しているのか見てみましょう!

 

ジャングルと火山の国

インドネシアは熱帯雨林火山の宝庫。赤道直下ならではの高温多湿な気候が、ジャングルを豊かにし、たくさんの動植物が暮らす生物多様性のホットスポットになっています。

 

観光名所にも「赤道マーク」!

スマトラ島やカリマンタン島には、実際に赤道をまたげる赤道モニュメントがあります。観光客向けに「ここが地球の中心線だよ!」と記念撮影ができる人気スポットになってるんです。

 

伝統家屋の工夫もすごい

  • 高温多湿な気候に対応するため、高床式住居が多い
  • 風通しをよくする屋根の形素材に工夫がある
  • 雨をはじくため、屋根が急勾配で作られていることも

 

農業・食文化にも影響大!

赤道直下の気候は、農作物の育ち方や食べ物の味にも大きく関係しています。

 

1年中農業ができる

  • 気温が一定なので、稲作や果物の収穫が年に何度も可能!
  • バナナ、マンゴー、パパイヤなどの熱帯果物が豊富
  • コーヒー・カカオ・スパイス類など輸出向け農作物も多い

 

食べ物もスパイシー&ココナッツ!

  • 高温多湿な環境だからこそ発酵食品香辛料が発達
  • 保存性を高めたり、食欲を増すために辛味や酸味が強い料理が多い
  • ココナッツミルクバナナの葉が料理にも大活躍!

 

マレーシアも赤道ギリギリ:どんな影響がある?

マレーシアは赤道そのものは通っていませんが、ほぼ赤道直下といっていい位置にあります。だからインドネシアと共通する気候や文化もいっぱい!

 

クアラルンプールも年中夏

  • 年間平均気温は27〜30度前後
  • 街中にはクーラー完備の施設が多く、寒暖差で体調を崩す人も

 

熱帯雨林の観光が人気

  • キャメロンハイランドやタマンネガラなど熱帯の自然を楽しむ観光地が充実
  • 雨季のスコールを逆手に取った「雨の季節ツアー」も存在します

 

まとめ:赤道がもたらす“常夏の恵みと暮らし”

東南アジアの中でも、赤道が通る国には「一年中夏」「雨季と乾季」「生態系の豊かさ」など、地球のダイナミズムを身近に感じられる暮らしがあります。それは暑さや湿気と戦いながらも、自然と上手につきあってきた人々の知恵の結晶なんですね。

 

赤道が通る国では「太陽と共に生きる暮らし」が当たり前。常に夏、常に湿気、常に自然と向き合う環境だからこそ、食文化も建築も農業も、それに合った工夫がいっぱい詰まっているんです。次にインドネシアやマレーシアの地図を見るときは、「赤道」の存在をちょっと意識してみてくださいね。