中央アジアの気候的特徴は?4つの気候区分を抑えよう!

中央アジアって、とにかく「乾いてる!」って印象を持つ人が多いんじゃないでしょうか?確かに雨が少なくて草ばっかり…という景色が広がってます。でも実はそれだけじゃないんです。結論からいってしまえば、中央アジアは「乾燥・寒冷・高地・草原」という4つの気候区分が入り混じる、極端で多様な気候地帯なんです。この記事では、その代表的な4つの気候帯と、それぞれの特徴をわかりやすく紹介します!

 

 

@ 砂漠気候(BW)|中央アジアの“顔”ともいえる乾燥地帯

ウズベキスタン西部、トルクメニスタン全域、カザフスタン南部など、中央アジアの大部分は砂漠気候に分類されます。雨がとにかく少ない!

 

年降水量は100mm以下も

カラクム砂漠、キジルクム砂漠などが有名で、年に1回まとまった雨が降るかどうか…というレベル。地表は乾燥しきっていて、植物もまばらです。

 

昼夜の寒暖差がエグい

日中は40℃超えでも、夜は10℃以下になることも。まさに過酷な自然環境で、遊牧民の生活技術がなければ生きていけない場所です。

 

A ステップ気候(BS)|草原と遊牧の文化を支える気候

カザフスタン中部〜北部、ウズベキスタンやキルギスの一部にはステップ気候(半乾燥気候)が広がっています。ここはまさに騎馬民族のふるさと

 

乾燥してるけど少しは雨も降る

砂漠ほど極端ではなく、年降水量は300〜500mm前後。草原が広がり、羊・馬・ラクダの放牧にぴったりの環境です。

 

風が強く、土ぼこりもすごい

大陸性気候で風が吹き抜けるため、ダストストーム(砂嵐)が発生することも。農業には不向きで、昔から移動型の暮らしが中心でした。

 

B 温帯〜冷帯の大陸性気候(D)|カザフスタン北部などに分布

カザフスタン北部や中央高地では、湿度は少ないけど気温差が大きい「大陸性気候」が見られます。四季があるってことですね。

 

夏は短くて暑く、冬は長くて極寒

夏は30℃超え、冬は?20℃以下という、ものすごい寒暖差。木が少なく、広大なステップ地帯が広がるのもこの気候の特徴です。

 

農業は限られるが、小麦などはOK

短い夏を活かして春まき小麦やじゃがいもなどが栽培されます。ロシアとの国境に近い地域では、近代的な農業地帯も整備されています。

 

C 高山気候(H)|キルギス・タジキスタンの山岳地帯

キルギス、タジキスタン、カザフスタンの山岳部では標高3000m級の高山気候が見られます。ここでは気温がぐっと下がり、別世界みたいな風景になります。

 

夏でも雪が残ることも

気温が低く、年中冷涼な気候。夏でも夜は寒く、冬は厳しい積雪に見舞われます。高地での暮らしは大変だけど、その分豊かな水資源と牧草があります。

 

氷河と渓谷が生む水と命

パミール高原や天山山脈から流れる水は、中央アジア全域の農業・生活用水の源。この「高山が命を支えている」という構造が、地域全体に影響を与えています。

 

中央アジアの気候は、「乾燥してる」の一言じゃ語れません。砂漠、草原、寒冷地、山岳地帯といった多様な環境が、それぞれ独自の文化や生活スタイルを育んできたんです。気候を知れば、そこに暮らす人々の知恵や工夫も、もっと見えてくるはずですよ。