東南アジアの宗教事情

東南アジアの宗教事情

東南アジアは宗教的に多様性に富んでいます。この地域は海路をたどれば容易に出入りができることから、古くから民族移動がさかんな地域でした。そのため各地域より様々な信仰がもたらされ、宗教の国際見本市のような場所になったのです。
もともとは先住民に広く信仰されていたのは「アニミズム」と呼ばれる原始宗教が根付いていました。自然現象に神の力を見出し、祖霊を崇拝するというもので、新石器時代の芸術品には祖霊の姿をしたものが多いです。様々な宗教が流入した今でも、このような自然を尊ぶアニミズムの概念は大切にされています。

 

東南アジアの宗教の種類

キリスト教

フィリピンで信仰で多数派
キリスト教は、16世紀以来、ヨーロッパ人の進出が進んだことで伝来しました。スペインの旧植民地であるフィリピンは、東南アジアで唯一カトリックを国教としている国です。

 

儒教

儒教は主にベトナムで信仰されています。

 

仏教

仏教はミャンマー、タイ、ラオス、カンボジアで多数派の宗教です。紀元前後に持ち込まれました。小乗仏教(上座仏教)が主ですが、ベトナムだけは中国から逆輸入された大乗仏教が主になっています

 

イスラム教

イスラム教はインドネシア、マレーシアでで多数派の宗教です。14世紀以降、海上貿易でやってきたペルシャ人、アラビア人により伝来し、マレー半島やマレー半島諸島部に普及しました。

 

ヒンドゥー教

ヒンドゥー教は主にバリ島で信仰されています。ヒンドゥー教は紀元前後に流入。