アジアといっても非常に広大な地域ですから、食文化の特徴を語るとしたら、東アジア、東南アジア、南アジア、中央アジアなど地域ごとに見ていくほうがいいでしょう。
東アジアの代表料理
日本料理
食事は「主食」と「副食」で構成されている、という考え方は主にアジアで根強いもの。日本でいうご飯(お米)のように、主食とは活動の主要なエネルギー源として選ばれる食べ物のことを指します。
主食の種類は国や地域によって米・芋・トウモロコシ・パンなど様々ですが、基本的にその土地・風土で栽培するのに最も適した作物が選ばれるのが普通です。
日本の気候(温暖で多雨)では稲が豊富に採れることから、古くからお米が主食として食べられています。
中国では、長江以北は小麦粉、以南では米が主に食べられています。米の場合は炊いてご飯にし、小麦の場合は饅頭や麺にするのが一般的です。
日本同様、韓国の主食はお米です。韓国の場合スープ料理が根強いこともあり、クッパのようなスープと飯を組み合わせた料理として出されることも多いです。
モンゴルでは小麦や米が主食として食べられますが、この国はとにかく肉食文化がさかんなので、肉が主食並みの量を占めている場合も多いです。
東南アジアの大半の地域では、米が主食となっています。米の種類は日本で主流のジャポニカ米ではなく、タイ米と呼ばれる細長い形のインディカ米が主流です。
南アジアの大国、インドでは、南インドなら米、北インドなら小麦粉で作ったチャパティと呼ばれるパンが主食として食べられています。
インドの主食はナンじゃないの?と思う人もいるかもしれませんが、ナンというのは一般家庭にはあまりない土釜を用いて作るので、インド人でも毎日毎日食べているわけではありません。