
アジアを南、東、西、南東の地域に分けた地図
出典:Bill william compton / CC BY-SA 3.0より
アジアの国の数って、実はひとことで言い切れないんです。「何か国あるの?」と聞かれると、その答えは定義や機関ごとに違ってくるんですよ。
国の数って、たとえば「国連に加盟しているか」とか、「地理的にアジアに位置しているか」、さらに「他国に承認されているか」など、いろんな基準で数え方が変わってきます。
その中でもよく使われる基準は以下の3つです。
たとえばキプロスは地理的にはアジア寄りですが、EU加盟国で政治的にはヨーロッパと見なされることが多いです。逆にアルメニアやジョージアは文化的・政治的にはヨーロッパ寄りだけど、アジアに含めるケースもあります。
またパレスチナのように、国連に正式加盟していないけれど多くの国に承認されている国もカウントに入れるかどうかで変わってきます。
以下は、国際的にも一般的に「アジアに含まれる」とされる国々を地域別に分けたものです。
![]() 韓国 |
![]() 北朝鮮 |
![]() 台湾 |
![]() 中国 |
![]() 日本 |
![]() モンゴル |
![]() フィリピン |
![]() ブルネイ |
![]() ベトナム |
![]() マレーシア |
![]() ミャンマー |
![]() ラオス |
![]() 東ティモール |
![]() インドネシア |
![]() カンボジア |
![]() シンガポール |
![]() タイ |
![]() インド |
![]() スリランカ |
![]() ネパール |
![]() パキスタン |
![]() バングラデシュ |
![]() ブータン |
![]() モルディブ |
![]() アフガニスタン |
![]() ウズベキスタン |
![]() カザフスタン |
![]() キルギス |
![]() タジキスタン |
![]() トルクメニスタン |
![]() アラブ首長国連邦 |
![]() イエメン |
![]() イラン |
![]() イスラエル |
![]() イラク |
![]() オマーン |
![]() カタール |
![]() クウェート |
![]() サウジアラビア |
![]() シリア |
![]() レバノン |
![]() パレスチナ |
![]() バーレーン |
![]() ヨルダン |
理由は主に3つあります:
ヨーロッパとアジアの境界線の複数の定義を示した地図
ユーラシア大陸はヨーロッパとアジアに分かれていますが、その境界線がハッキリしてないんです。だからコーカサス地方(アルメニアやジョージア)はヨーロッパともアジアとも言える立ち位置に。
パレスチナや台湾のように、ある国が国連加盟国に広く認められていない場合、その存在をカウントに入れるかどうかで見解が分かれます。
北キプロスやアブハジア、ナゴルノ・カラバフなど、事実上の独立国家とされる地域もあるけど、国としては承認されてない場合が多いです。
結論として、もし「ざっくりとした数」を聞かれたら、アジアには「おおよそ49〜50か国」含まれると考えるのが一般的です!
もちろん、学術的な議論や外交の場ではもう少し厳密に数えられるけど、日常会話や一般的な説明ならこのくらいの幅を持たせておけば大丈夫です。
アジアってひとことで言っても、国の数も範囲も一筋縄ではいかないんです。地理と政治のグラデーションの中に、「どこからがアジアか」という問いの奥深さがあるとも言えますね。ちょっとした数の違いにも、実は世界の事情がギュッと詰まってるんですよ?!