東南アジアの農業の特徴

東南アジアの農業の特徴

東南アジアの農業の特徴

東南アジアでは、豊富な労働力と熱帯気候下の豊かな森林と土壌の恵みを活かした農業がさかんです。特に自給を目的とする米作が発達しており、「アジアの穀倉」と呼ばれるほどの生産力を有しています。
栽培方法は、湿潤な気候を生かした水田稲作が主です。焼畑も行なわれますが、煙害や土壌浸食、森林破壊が問題視されるようになったので、現在では各国で規制が敷かれるようになりました。カンボジア平原のように雨の多い地域では、それを利用した天水稲作(雨水のみを使って行う稲作のこと)がさかんです。乾季の長いサバンナ平原では古くから平原畑作が行なわれ、周囲の山から流れる河川を利用した灌漑がさかんです。

 

東南アジアの農業の歴史

紀元前後にインドより水田稲作の技術が伝えられました。今でこそ工業が占める割合も多くなりましたが、戦後から60年代までは大半の住民が農業に従事していました。また緑の革命にともない農業生産性が飛躍的に向上し、70年代以降の工業発展を支えました。近年は農機も普及しています。

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