「東アジア」の定義とは?

「東アジア」の定義とは?

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東アジアはユーラシア大陸、アジア大陸の東部に位置する、(北西から)モンゴル、中国、朝鮮、台湾、日本などを含む地域です。太平洋に面しており、地理的な区分としては、中国東北地方の大興安嶺(だいこうあんれい)からインドシナ半島のホン川にいたるまでの地域(面積にして約1176平方キロメートル)を指しています。
気候的にはモンスーンの影響を強く受ける地域で温暖湿潤。豊富な河川もあり水田稲作がさかんに行われています。山脈や高原で囲まれた内陸部は乾燥地帯、東部の沿岸部は多雨地域になっています。
水産物が豊富なことから、他の文化圏よりも人口規模が大きいのが特徴です。居住する人々の主な人種はモンゴロイド(有色人種)で、多種多様な民族が混在している地域です。

 

東アジアは何カ国?

東アジアに含まれる国は、日本、中国、台湾、韓国、北朝鮮、モンゴルの6カ国です。

 

東アジアの文化的特徴

東アジアはある傾向を持つ文化的なまとまりでもあり、儒教、仏教(主に大乗仏教)などを信仰、漢字の使用、箸の使用、木材建築など文化的な類似がみられます。このような「東アジア文化圏」の成立は、古代中国の国家・隋(581年〜618年)の中国大陸統一に起源を持ちます。以降長らく、地理的に他の文化圏(西洋文明、オリエント文明など)から孤立していたこともあり、各東アジア諸地域で独自の文化を発展させていきました。

 

東アジアの呼び方 

東アジアは「東洋」、「極東」、「北東(東北)アジア」、「東亜」など様々な呼び方が存在します。

 

東洋…かつて中国人が貿易上の都合から、南海を東洋と西洋に区分していたことに由来
極東…ヨーロッパからみて最も東方にあることから使用されることがある呼び方
北東アジア…アジアのうち北東部
東亜…主に中国や朝鮮で使われている東アジアの呼び方