中東の民族

中東の民族

中東の民族

中東地域は、南アジア・中央アジア・ヨーロッパなど、古来より周辺地域との民族の行き来が盛んな場所で、民族の十字路とも呼ばれています。

 

 

アラブ人

中東最大の人口を誇る民族です。アラビア語を話します。7世紀にムハンマドによってイスラム教が開かれ、中東・北アフリカを中心に広がっていきました。聞いたことあると思いますが、アラブ人が過半を占める国々のことを「アラブ諸国」といいます。

 

ペルシャ人

主にイラン地域に居住する民族です。アラブ人に次ぎ人口規模が大きい民族の一つで、ペルシャ語を話します。

 

トルコ人

主にトルコに居住する民族です。アラブ人に次ぎ人口規模が大きい民族の一つで、トルコ語を話します。モンゴロイドが多く、ほぼ全てはイスラム教徒です。

 

クルド人

トルコ・イラン・イラクの三カ国にまたがる山岳地帯に居住する民族です。中東に暮らす民族の中では唯一独自の国を持たないマイノリティです(とはいえ人口は2500〜3000万人と多い)。クルド語を話します。

 

ユダヤ人

主にイスラエルに居住する民族です。イスラエル建国以前は、イスラム教徒とユダヤ今日とは共存していましたが、反ユダヤ暴動も珍しくありませんでした。1948年には両者の対立が激化し第一次中東戦争が勃発。ユダヤ人が勝利し、ユダヤ人で基盤が固められたイスラエルが建国されました。

 

ベドウィン

中東(アラブ)における遊牧民といえば、アラビア半島を中心とした砂漠で暮らすベドウィンが有名です。ベドウィンはアラブの砂漠に暮らす遊牧民族で、ラクダや羊の遊牧や売買を行うなどし、国家から独立した生活を営んでいます。普段の食事は、ヒツジからとれる栄養価の高い羊のバターやチーズが重宝されています。クレープ状のパンに、バター油やチーズを砕いて入れた紅茶を付けて、手で食べるスタイルが主流です。

 

ベドウィンは蔑称?

「ベドウィン」とはアラビア語で「バーディヤ(町ではない所)に住む人々」を意味しています。同じくアラビア語のハダリ(町に住む人々)と対応する言葉です。この呼称は、「伝統を重視する誇り高い民」という敬称としての使われる一方で、「文明を持たない者」という蔑称としての意味合いで使われることもあります。しかしベドウィンとハダリ両者の仲は決して悪くなく、むしろベドウィンがハダリの町の防衛を請け負ったり、家畜を預かって育てたりする一方で、ハダリは土地を管理しベドウィンに農作物を売るなど、良好な共生関係が築かれています。

 

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