中東における「靴を投げる」意味とは

2008年バグダッドで記者会見中のブッシュ大統領に、イラク人記者が靴を投げつけた事件はあまりに有名です。

 

結局投げつけられた靴は大統領には当たらず、この記者はすぐに拘束、逮捕されてしまいましたが、このようなリスクをとってまで彼がとった行動にはどのような意味があるのでしょうか。

 

イスラーム世界における靴を投げることの意味

中東、イスラーム世界では靴を投げるというのは最大級の侮辱行為にあたります。記者は米国によるイラク攻撃に対する報復として、履いていた左右の靴を大統領に投げつけたのです。

 

2003年にサダムフセイン元大統領の彫像が倒された時にも、多くの反体制派の人々は彫像に靴を投げつけました。

 

なぜ靴を投げるが侮辱なのか

イスラーム世界で靴というのは外部の穢れから足を守ってくれるという概念があります。

 

逆にいえば靴=穢れがくっついたものという概念があるので、靴を投げる=穢れを相手にくっつけ尊厳を傷付けるという意味合いがあるのです。

 

ちなみに投げつけなくても、靴で相手を踏むという行為も同様の意味を持ちます。まあイスラーム世界でなくとも、靴で踏んづけるなんて行為は、大抵の文化圏で侮辱的とされますけどね…。